保険・年金・銀行口座の手続き|故人の名義変更と資産凍結の対処法
故人が亡くなったあと、速やかに行うべき重要な手続きのひとつが「保険・年金・銀行口座」の名義変更や解約、停止処理です。これらの資産は、正しい手続きを踏まないと引き出しや受給ができず、相続トラブルの元にもなります。
銀行口座の凍結と解除の流れ
口座はいつ凍結される?
銀行は、死亡の事実を家族または第三者から通知された時点で、故人名義の口座を凍結します。これにより、預金の引き出しや振り込みができなくなります。
凍結後の対応
相続人全員の同意による「遺産分割協議書」や、「戸籍謄本」「印鑑証明書」などの提出によって解除され、分配手続きが可能になります。
公的年金の停止手続き
国民年金・厚生年金
死亡後、14日以内に年金事務所や市町村役場に「年金受給者死亡届(報告書)」を提出します。遅れると過払い年金の返還請求を受ける可能性があります。
共済年金など
勤務先の共済組合への届け出が必要です。あわせて「遺族年金」や「死亡一時金」の申請も検討しましょう。
生命保険の請求と注意点
手続きのタイミング
一般的に死亡から3年以内に請求しないと、時効により受け取れなくなる場合があります。早めの対応が肝心です。
必要書類の例
- 保険証券
- 死亡診断書(コピー可)
- 戸籍謄本(受取人との関係証明)
- 本人確認書類(免許証など)
クレジットカード・公共料金の引き落としと見直し
死亡後もカード引き落としや光熱費が自動で処理されていることがあります。速やかに連絡して、
- 契約名義の変更
- 解約手続き
を行うことが重要です。
手続きをスムーズに行うための書類一覧
- 死亡診断書(または死体検案書)
- 除籍謄本/住民票除票
- 戸籍謄本(相続人全員)
- 遺言書(あれば)
- 相続人の印鑑証明書
- 本人確認書類(マイナンバーカードなど)