はじめに:エンディングノートは「人生のまとめ帳」
エンディングノートとは、自分の想い・情報・希望をまとめる「人生の整理帳」です。
遺言書と違って法的効力はありませんが、ご家族や大切な人たちにとって、遺された後の「判断の手がかり」になります。
「何から書けばいいのかわからない」という方のために、本記事では書くべき項目と、無理なく始められるコツをやさしく解説します。
✅ エンディングノートで書いておきたい主な項目
1. 基本情報と連絡先
- 自分の氏名、生年月日、本籍、マイナンバーなど
- 緊急連絡先(親族、友人、顧問弁護士など)
- かかりつけの病院・持病・服用中の薬
2. 医療・介護についての希望
- 延命治療の可否
- 介護が必要になったときの希望(施設 or 自宅)
- 認知症になったときの意思表示
→ これらは「人生会議(ACP)」と呼ばれる重要なテーマです。
3. 財産や契約の整理
- 銀行口座・証券口座の一覧
- 加入している保険、年金、クレジットカード
- 所有している不動産・貴金属などの財産リスト
- 借金やローンの有無
→ 遺産相続トラブルを避けるためにも非常に有用です。
4. 葬儀・お墓についての希望
- 葬儀の形式(家族葬・一日葬・直葬など)
- 宗教・宗派・戒名の希望
- お墓の種類(墓じまい、樹木葬、海洋散骨など)
- 遺影や参列してほしい人の指定
5. デジタル遺品の管理
- SNSやメール、オンラインサービスのアカウント情報
- パスワード管理表
- 写真や動画データの保存場所と扱い方
→ 整理しないと、料金が引き落とされ続けたり、重要な情報が失われたりします。
6. 大切な人へのメッセージ
- 家族や親しい人への感謝の言葉
- 過去の出来事への想い・謝罪・励まし
- ペットの世話や後見へのお願い
📝 書き方のコツと続けるポイント
- 最初から完璧を目指さない
→ 書けるところから少しずつでOK。 - テンプレートを活用する
→ 手書き用・PC入力用・アプリなど多数あります。 - 定期的に見直す習慣を持つ
→ 年1回、誕生日や年末などに更新するのがおすすめ。
💡 まとめ:エンディングノートは「今を生きるための準備」
エンディングノートは、自分の最期のためだけでなく、
今の自分の人生と向き合い、整理するためのツールです。
大切な人に想いを残すために、まずは気軽に一歩踏み出してみましょう。