葬儀当日の流れとマナー
葬儀当日は、ご遺族にとっても参列者にとっても心を込めて故人を見送る大切な時間です。宗教や地域によって多少の違いはありますが、一般的な流れとマナーを知っておくことで、落ち着いて対応できます。喪主としての段取り、参列者の立ち振る舞いなど、それぞれの立場に応じた準備が重要です。
葬儀当日の一般的な流れ(受付~出棺まで)
- 受付開始
- 参列者は受付を済ませ、香典を渡します。
- 芳名帳への記入と香典返しの受け取りがあります。
- 開式の辞・読経・焼香
- 僧侶が読経を行い、焼香が始まります。
- 喪主・親族から順に、参列者も焼香を行います。
- 弔辞・弔電の紹介
- 故人と関係の深い人が弔辞を述べることがあります。
- 事前に届いた弔電も読み上げられます。
- 喪主の挨拶
- 喪主が参列への感謝や故人の思い出を簡潔に述べます。
- 出棺
- 棺に花を納め、お別れの言葉をかけたのち、出棺となります。
- 火葬場まで同行する人と会場で解散する人に分かれます。
参列者の服装・香典マナー
- 服装
- 喪服が基本。男性は黒のスーツに黒ネクタイ、女性は黒のワンピースやアンサンブル。
- 子どもは制服や地味な服装であれば問題ありません。
- 香典
- 市販の香典袋に「御霊前」「御香典」と表書きします。
- 金額の相場は、友人・知人で5,000円〜1万円、親族で1万円〜3万円が一般的です。
- 新札は避け、折って使用するのがマナーです。
喪主・親族の挨拶や弔辞の例文
- 喪主の挨拶(例) 「本日はご多用のところ、父○○の葬儀にご参列いただき誠にありがとうございます。生前は多くの方に支えられ、本人も幸せな生涯だったと思います。これからも変わらぬご厚情を賜りますよう、お願い申し上げます。」
- 弔辞の構成ポイント
- 故人との関係
- 思い出や功績
- 別れの言葉と遺族へのねぎらい
子ども連れでの参列時の注意点
- 幼児や小さな子どもを連れての参列は、式中に騒いだり動き回ったりすることも考えられるため、できる限り配慮が必要です。
- 葬儀場にキッズスペースや控室があるか事前に確認しましょう。
- ぐずりそうな時は外で待機する準備をしておくのも大切です。