各種契約の確認と解約準備｜クレジットカード・サブスク・携帯電話などの整理方法
終活において意外と見落とされがちなのが、生前に自分が契約している各種サービスの整理と解約準備です。本人が亡くなった後も、誰にも気づかれずにクレジットカードやサブスクリプション（サブスク）料金の自動引き落としが続くケースもあり、遺族にとって金銭的な負担やトラブルの原因になります。
クレジットカードの契約整理
複数枚のカードを保有している人は多く、使用頻度や明細の管理が重要です。以下のポイントをチェックしておきましょう：
- すべてのカード会社とカード番号の一覧を作成
- 利用中の明細・引き落とし口座を整理
- 使用頻度の少ないカードは生前に解約
死亡後、カード会社に死亡届が提出されることでカードは停止されますが、それまでの未払いや引き落としが発生する場合もあるため、整理しておくことが遺族の負担軽減になります。
サブスクリプション（サブスク）の見直し
音楽・動画配信サービス（Netflix・Spotifyなど）、オンラインストレージ（Dropbox・Google Drive）、クラウド型家計簿や学習アプリなど、月額・年額課金制のサブスクは増加の一途をたどっています。
整理のポイント：
- 契約中のサブスクを一覧にして残す
- 課金サイクルと支払い方法を明記
- Apple ID・Googleアカウントと連携しているものもチェック
場合によっては、本人が亡くなっても課金が継続されるケースがあるため、エンディングノートやデジタル遺品管理ツールに登録情報を明記しておくと安心です。
携帯電話・インターネット回線の整理
スマートフォンの契約は本人確認情報（運転免許証やマイナンバーカード）と紐づけられているため、死亡後の解約には戸籍謄本や死亡診断書が必要になるケースが多いです。
対応すべき内容：
- キャリア名・契約名義・契約内容を明記
- SIMカードの場所や端末のパスコードも記録
- データ（写真・LINEなど）のバックアップ方針も残す
さらに、光回線やプロバイダ契約についても、料金の発生を防ぐため早めに整理し、可能であれば生前に不要な契約を解約することが望ましいです。
自動停止機能のあるサービスの把握
最近では「死亡時アカウント削除」や「一定期間ログインがないと通知が来る」ような自動管理機能を備えたサービス（例：Google アカウントの「アカウント無効化管理ツール」）も登場しています。
自動停止の設定例：
- Googleアカウント：無効化管理ツールを活用
- Facebook：追悼アカウント or 削除設定
- LINE：端末初期化でチャットは自動消去
このような機能は事前設定が必要なので、元気なうちに設定しておくことが終活としての最善策です。
まとめ
各種契約の整理は、自分が亡くなった後に遺族が余計な出費やトラブルを抱えないための思いやりでもあります。エンディングノートやデジタル遺品管理ノートなどを活用し、契約内容・ログイン情報・解約の手順を明記しておくことが、スムーズな終活を支える重要なステップです。
