自治体別ノート一覧
那覇市「終活支援ノート」
内容: 家族への思いや生活歴、死後の祭祀・葬送に関する希望など、幅広い項目を記入できます。法的効力はありませんが、本人の意思や想いを家族に伝える上で非常に有効なツールです。遺言書作成の準備としても活用できます。
配布・取得方法: 那覇市役所の高齢者福祉課や各地域包括支援センターで冊子を配布しています。那覇市ホームページからもPDF版をダウンロードして自宅で印刷することも可能です。
沖縄市「エンディングノート」(地域包括支援センター発行)
内容: 「命しるべ」として位置付けられ、これまでの人生を振り返る「人生の棚卸し」の項目が充実しています。医療、介護、葬儀、お墓に関する具体的な希望を記せる構成になっており、緊急時の対応についても記載できます。
配布方法: 沖縄市地域包括支援センターや市役所介護保険課で冊子を配布しています。2025年7月現在、PDF形式での公開は確認できませんでした。
「未来につなぐ 私の相続ノート」(法務局那覇出張所発行)
内容: 相続登記の促進を目的としており、**相続関係図の作成や財産目録の記入欄が充実しています。遺言書の作成に関する基礎知識や注意点も解説されており、相続に関する情報を整理するのに役立ちます。**A4サイズで、主にPDF形式で配布されています。
配布方法: 那覇地方法務局(那覇出張所)の窓口で冊子が提供されています。また、法務局のホームページからPDF版をダウンロードして利用できます。
その他の自治体の終活支援ノート
以下は沖縄県内の他の自治体で提供されている終活支援ノートの例です。
糸満市「わたしの記録ノート」
- 内容: 自分の情報、医療・介護の希望、財産、葬儀・お墓の希望など、多岐にわたる項目を整理できます。市民が自身の情報をまとめることで、万一の際に家族が困らないように支援することを目的としています。
- 配布・取得方法: 糸満市役所の長寿課などで配布されています。糸満市の公式ウェブサイトからPDF版のダウンロードも可能です。
浦添市「私の終活ノート」
- 内容: 自己紹介、医療や介護に関する希望、延命治療の意思、財産情報、葬儀やお墓の希望などを詳細に記入できる構成です。市民が主体的に終活に取り組めるよう支援する目的で作成されています。
- 配布・取得方法: 浦添市役所の高齢福祉課などで配布されています。浦添市の公式ウェブサイトでPDF版が公開されている場合もあります。
✅ まとめ表
自治体・団体 | ノート名 | 配布形式 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
那覇市 | 終活支援ノート | 冊子+PDF | 家族への思い、葬送希望など幅広く記入可。遺言準備にも。 |
沖縄市 | エンディングノート(命しるべ) | 冊子 | 医療・介護・葬儀に関する希望に重点。人生の棚卸し。 |
法務局那覇出張所 | 未来につなぐ私の相続ノート | 冊子+PDF | 相続登記促進、財産目録・遺言作成の解説付き。 |
糸満市 | わたしの記録ノート | 冊子+PDF | 自分の情報全般、医療・介護、財産、葬儀など多岐 |
浦添市 | 私の終活ノート | 冊子+PDF | 医療・介護の希望、延命治療の意思など詳細に記載 |
🔍 活用アドバイス
目的に応じて選ぶ: 家族とのコミュニケーションを重視するなら那覇市版、医療・介護に関する具体的な意思表示をしたいなら沖縄市版、相続手続きをスムーズに進めたいなら法務局版や相続関連の情報が充実しているノートがおすすめです。
形式を比較: 冊子の手書きでじっくり書き込みたいか、PCで入力・編集したいかなど、ご自身の使いやすい形式を選びましょう。PDF版は自宅で何枚でも印刷できるため、気軽に試したい方にも便利です。
講座や解説付きの活用: 自治体や関連団体が開催する終活セミナーやエンディングノートの書き方講座に参加することで、より深く内容を理解し、不安なく記入を進めることができます。 法務局では相続に関する無料相談会なども開催している場合がありますので、合わせて活用を検討しましょう。
定期的な見直し: エンディングノートは一度書いたら終わりではありません。ご自身の状況や考え方が変わることもあるため、定期的に見直し、必要に応じて内容を更新することをおすすめします。