各種手続きの控え・資料の整理|死後の事務作業を円滑に進めるために
葬儀後のさまざまな手続きを終えたあとは、「どの手続きを、いつ、誰が、どこで行ったか」を記録し、控えや資料を整理して保管することがとても重要です。あとで必要になる可能性があるだけでなく、相続・税務調査・トラブル回避にも役立ちます。
なぜ控えの整理が重要か?
- トラブル防止になる
相続や名義変更など、あとで「やった/やっていない」が問題になることがあります。書類の控えがあれば証明になります。 - 複数の相続人がいる場合の説明責任に役立つ
「いつ、どのような処理をしたのか」を家族や親族に説明する際の資料として役立ちます。 - 税務申告・年末調整等で使う可能性がある
相続税や確定申告に関わる場合、手続きに関する資料が必要になることがあります。
整理すべき資料の例
資料の種類 | 内容 | 保存期間の目安 |
---|---|---|
死亡診断書のコピー | 原本提出済でもコピーは保管 | 半永久的に保存推奨 |
年金停止・保険返戻手続きの受理票 | 申請内容を証明 | 少なくとも5年間 |
相続関連の書類(遺産分割協議書など) | 相続完了後も保存推奨 | 半永久的に保存 |
各種解約手続きの控え | 口座・サービス停止確認書 | 1〜2年程度 |
香典返しの送り先リスト | 挨拶漏れ防止用 | 四十九日以降まで |
法要スケジュール表 | 一周忌や三回忌などの確認 | 次回法要終了まで |
整理のコツ
- 100均のファイルでもOK。ジャンル別にまとめる
相続、保険、銀行、公共料金などカテゴリ別に分けると見やすいです。 - PDF化してクラウド保存もおすすめ
紛失対策や、離れて暮らす親族との共有にも便利です。 - エクセルやGoogleスプレッドシートで管理簿を作成
提出日、提出先、控えの場所などを一覧にしておくと後で役立ちます。