相続の流れ|亡くなった後に家族がやることを時系列で完全解説
家族が亡くなったとき、悲しみの中でも「相続」の手続きは必ず進める必要があります。
しかし、実際には
- 何から始めるのか
- 誰に相談すればいいのか
- いつまでに何をするのか
が分からず、止まってしまう人がほとんどです。
この記事では、死亡直後から相続完了までの流れを、時系列で分かりやすく解説します。
相続の全体像(まずここを理解)
相続は次の流れで進みます。
① 死亡届・葬儀
② 遺言書の確認
③ 相続人の確定
④ 財産・借金の調査
⑤ 相続方法の決定(3か月以内)
⑥ 遺産分割協議
⑦ 名義変更・解約
⑧ 相続税申告(10か月以内)
この順番を外すと、後戻りが難しくなります。
STEP1|死亡直後にやること
■ 死亡届の提出(7日以内)
病院・医師から死亡診断書を受け取り、市区町村に提出。
ここがすべての手続きの起点になります。
■ 葬儀・火葬
葬儀社が主導するため、相続手続きとは別ラインで進行。
STEP2|遺言書の確認
最優先事項です。
遺言があるかで流れが大きく変わります。
- 自宅保管
- 公証役場
- 法務局(自筆証書保管制度)
※封印された遺言は家庭裁判所で開封が必要
STEP3|相続人の確定
戸籍をすべて集めて確認します。
必要な戸籍:
- 出生〜死亡までの連続戸籍
- 相続人全員の戸籍
相続人は法律で決まっています。
配偶者:常に相続人
子:第一順位
親:第二順位
兄弟:第三順位
STEP4|財産と借金の調査
ここが最も重要です。
■ プラスの財産
- 預貯金
- 不動産
- 株式
- 保険
- 退職金
- 年金の未支給分
■ マイナスの財産
- 借金
- 住宅ローン
- カードローン
- 保証人債務
ここを見誤ると、借金まで相続します。
STEP5|相続方法の決定(3か月以内)
死亡を知ってから 3か月以内 に選択。
① 単純承認
全部引き継ぐ
② 相続放棄
一切受け取らない
③ 限定承認
プラスの範囲内で借金を返す
※放棄・限定承認は家庭裁判所へ申請
STEP6|遺産分割協議
相続人全員で話し合い。
- 誰が何を相続するか
- 不動産は誰名義か
- 現金の配分
を決めます。
決定後:
遺産分割協議書を作成。
全員の署名・実印・印鑑証明が必要。

STEP7|名義変更・解約手続き
ここで初めて実務が動きます。
■ 銀行
口座解約・払い戻し
■ 不動産
相続登記
■ 保険
死亡保険金請求
■ 年金
未支給年金請求・遺族年金
STEP8|相続税の申告(10か月以内)
期限:死亡から10か月以内
対象者:
基礎控除を超える場合のみ
基礎控除
3,000万円+600万円×法定相続人
例:相続人3人
→ 4,800万円まで非課税
相続で最も多い失敗
■ 口座を勝手に使う
→ 後で揉める
■ 相続人の確認不足
→ 協議やり直し
■ 借金の見落とし
→ 放棄期限を逃す
■ 保険・共済の請求漏れ
→ 数百万円単位で損
相続は「順番」がすべて
多くの人が
- いきなり銀行へ行く
- 財産を分け始める
という誤った動きをします。
正解は:
遺言 → 相続人 → 財産調査 → 分割
この順です。
専門家に頼むべきタイミング
次のどれかに当てはまれば相談推奨。
- 不動産がある
- 相続人が多い
- 仲が悪い
- 借金の可能性あり
- 相続税が発生しそう

